「空き家の中に大量に残るゴミ…自治体回収だけでは間に合わないかも」
「早く空き家を整理して売却したいのに、片付ける時間がない」
放置された空き家に残るゴミ、不用品をすべて自力で片付けるのは非常に骨の折れる作業です。
さらにゴミ回収となると回収日の制限もあり、自力で作業を完了させるのはかなり難しいでしょう。
この記事では、空き家整理やゴミ回収でお悩みの方へ向けて、空き家の片付けを業者へ依頼すべき理由や自力で片付ける方法、空き家整理を業者へ依頼した場合の費用相場を解説します。
目次
空き家整理のゴミ回収は業者に依頼すべき
不用品が大量に残っている空き家を整理する場合のゴミ回収は、業者へ依頼しましょう。
なぜなら、自分での処理が非常に困難だからです。
どうして空き家整理のゴミ回収を業者へ依頼すべきか、その理由を解説します。
ゴミの分別を間違えると回収してもらえない
片付ける空き家が居住地と違うエリアにある場合、ゴミの分別ルールを調べるのも大変です。
万が一ゴミの分別を間違えると、そもそも回収もしてもらえません。
せっかく空き家の整理をしてもゴミを回収してもらえなければ、また持ち帰って分別し直しです。
実家だとしても出て行ってから数年経っていると、ルールを間違えてしまいがち。
確実にゴミを処理したいなら、自分で無理に分別するよりも業者へ任せたほうが安心です。
空き家に荷物がそのままだと空き巣被害のリスクがある
最近増えているのが、空き家を狙った空き巣被害です。
空き家の中に残っている家電製品なども、分解すれば部品だけ売れることがあります。
このような電化製品などを狙い、空き家に不法侵入する泥棒もいます。
また、空き家にホームレスが棲みつくような事例も実際に起こっているので、空き家を放置しても得はありません。
早急に業者に依頼して空き家を片付けたほうが良いでしょう。
片付けに時間がかかり売却のチャンスを逃す
そもそも空き家を自力で整理しようと思うと、かなりの時間がかかります。
ゴミを分別して粗大ゴミを出すだけと軽く考えるほうが多いのですが、3LDK程度の部屋でも自力なら1〜2週間の時間が必要。
しかも、一人では片付けが終わらないのでまとまった人員を確保しなければなりません。
こうしているうちに空き家の片付けが進まず、売却のチャンスを逃してしまうことも。
物件は完成時から徐々に価値が下がっていき、また空き家として放置している間にどんどん劣化するからです。
空き家整理の目的が売却に向けてなら、ゴミ回収は業者に任せて、スピーディに売却手続きを済ませたほうが良いのです。
空き家の片付けに挫折すると法的にペナルティを受ける可能性がある
空き家の片付けを放置していると、法的にペナルティを受ける可能性があります。
政府は増加する放置空き家の対策として、平成26年より「空家等対策の推進に関する特別措置法」を施行しました。
万が一空き家が調査の結果「特定空き家」に指定されると、固定資産税の優遇措置を剥奪されたり、行政の判断で片付けや解体されてしまいます。
「行政が片付けてくれるならラッキー」と思うかもしれませんが、その片付け費用は所有者が負うのです。
空き家整理が終わらずそのままにしていると、法的なペナルティにより経済的なデメリットを受けるかもしれません。
空き家のメンテナンスを怠ると起きるトラブルは、空き家のメンテナンス不足がトラブルに?管理方法や実家じまいの方法をご覧ください。
空き家の片付けを業者へ依頼すべきか迷った場合の考え方
空き家の片付けを業者へ依頼すべきか迷ったら、以下2つの基準で考えてみましょう。
間取りが小さくものが少ないなら自力でも可能
空き家の間取りが小さめで放置物が少ないなら、自力でゴミを片付けて回収できる可能性があります。
具体的には間取りが2LDK程度で、放置されているのが生活用品のみの場合です。
小さめのゴミなら分別ルールを守れば、自力でゴミ袋に詰めてゴミ回収に出せます。
大型の家具や家電が大量に残っていたり、内部にゴミを放置しているような場合は自力では片付けできません。
部屋が広い/ゴミ屋敷の場合は不用品回収業者へ依頼
一方で間取りが3LDK以上や一軒家の場合、また空き家がゴミ屋敷なら不用品回収業者へ任せましょう。
一般的に広い間取りであるほど放置されているものが多く、自力での片付けが難しくなります。
また、ゴミ屋敷の場合はゴミにカビや細菌など人体に有害なものが繁殖している可能性が高いので、健康リスクを考えても危険です。
ゴミの量が尋常でなく、床にゴミが積み重なっているような場合は、自力で片付けずにゴミ屋敷専門の片付け業者へ依頼し、ゴミの回収や清掃作業を任せましょう。
自力で空き家整理からゴミ回収をおこなうまでの手順
ご自分で空き家整理からゴミ回収をしたい方は、以下の手順を参考にしてください。
空き家整理のための準備
まず自力で空き家を整理するには、準備が最も重要です。
必要なものと人員、そして休みをとっておきましょう。
間取りと集まる人数によりますが、最低でも1週間程度の休みが必要になります。
また、以下のようなものを揃えておくと空き家の整理をスムーズに進められます。
- 大量のゴミ袋
- トング
- ハタキ
- 掃除機(またはホウキ)
- 洗剤
- 雑巾
まず第一に必要なのが、大量のゴミ袋です。
空き家に放置されている不用品を分別して、速やかにゴミ回収に出せるよう準備しておきましょう。
また、ゴキブリの死骸などが落ちている可能性もあるので、トングも用意しておくと安心です。
清掃に備えて、洗剤や雑巾も用意しておいてください。
自治体のゴミ回収のルールは必ず確認
次に、自治体のゴミ回収のルールを確認します。
自治体のホームページに分別ルールや辞典が掲載されているので、分別ルールや回収日を事前に控えておいてください。
例として、さいたま市のゴミ分別辞典を紹介します。
このように、捨てるものを入力すると何ゴミか調べられる自治体もあるので、ルールがわからない時は細かく確認するようにしましょう。
害虫駆除をしてから片付けを実施
不用品やゴミが放置されている空き家には、ほぼ100%の確率で害虫が発生しています。
そのため、事前に害虫駆除をしてから整理を始めましょう。
最も簡単な方法は、ゴキブリ用のくん煙剤を用いる方法です。
煙を発生させている間は作業ができませんが、生きているゴキブリに遭わずに害虫を駆除できます。
ゴミを分別して回収に回す
害虫駆除が完了したら、空き家へ入ってゴミを分別していきましょう。
優先順位は回収日が近いものから始めると、ゴミを捨てやすいです。
または、分別がわかりやすい燃えるゴミ(紙類)から始めると良いでしょう。
ゴミをどんどん袋へ詰めていき、袋がいっぱいになったら玄関付近にまとめます。
そして、ゴミ回収日の朝に袋を回収場所へ持っていきましょう。
早くゴミを捨てたいなら、ゴミ処理場へ直接持ち込む方法もあります。
粗大ゴミなども回収できる場合があるので、事前に確認してから車でゴミを持ち込みましょう。
空き家を清掃する
ゴミや不用品を捨て終わったら、空き家の清掃を始めましょう。
まず放置されている空き家には大量の埃が堆積しているので、天井付近からハタキでほこりを床へ落とします。
その後、ホウキなどで床に落ちたホコリやチリを片付けて、仕上げに床や壁を拭き上げます。
なお、売却を予定している場合は内見に備え、ハウスクリーニングを入れたほうが確実です。
空き家の片付け・ゴミ回収にかかる費用相場
空き家の整理やゴミ回収に必要な費用相場をまとめました。
自力と業者へ依頼した場合別に紹介するので、費用面を比べてみてください。
自力で行った場合
空き家の整理やゴミ回収を自分でした場合は、ゴミ袋や掃除道具代、ゴミ処理費用がかかります。
ゴミ袋は10枚で200〜300円程度、少なくとも50枚程度は用意しておくと安心です。
また、トングやホウキ、雑巾などは100円均一で揃うので、人数分揃えても数千円でしょう。
さらに、ゴミを処理場へ直接持ち込む場合は、ゴミの重さに応じた処理費用が必要です。
料金は自治体によって違いますが、参考としてさいたま市の事例を紹介します。
さいたま市の場合は100kg以下のゴミ処理は無料、100kgを超える場合は10kgにつき20円の処理費用が必要です。
これらを合計すると、自力での空き家整理とゴミ回収にかかる費用は数千円程度、多くとも1万円以内で済みます。
ただし、粗大ゴミの処分は別途費用が必要になります。
粗大ゴミが多い場合は、自治体に確認して処理費用を調べておきましょう。
不用品回収業者へ依頼した場合
空き家のゴミ回収を不用品回収業者へ依頼した場合の費用は、間取りやゴミの量によって変わります。
例えば、一軒家の場合は空き家のゴミ回収で15万円以上が相場です。
かなり小さな家の場合は10万円以下でも片付けはできます。
また、片付ける空き家がゴミ屋敷になっている場合は、仮に狭い家でも30万円以上の費用がかかる場合もあります。
費用だけ比べると、空き家のゴミ回収は圧倒的に自力の方が安いです。
ただし、あくまでゴミがほぼない空き家の場合に限り、自力で空き家を丸ごと整理するのはほぼ無理だと覚えておきましょう。
業者による空き家のゴミ回収費用を安くするコツ
ここまで説明したように、業者に空き家のゴミ回収を任せるとそれなりの費用がかかります。
空き家の整理にそこまでお金をかけられないという方のために、ゴミ回収費用を安くするコツを紹介します。
コツ1:空き家の片付けに利用できる補助金を活用する
空き家バンクに登録している場合は、空き家の片付けに補助金が利用できるかもしれません。
条件は空き家を売却する、または賃貸に出す予定があることです。
スムーズに物件を手放したり、賃貸に出したりできるように自治体から片付けの補助金を出す制度が確立されています。
各自治体によって登録方法は違うので、空き家バンクについて調べて必要な登録すると良いでしょう。
コツ2:捨てられる範囲でゴミを捨てておく
片付け業者のゴミ回収費用は、ほぼ人件費で構成されています。
ゴミの量が多いほど費用が高いのは、スタッフの人数が増えてしまうから。
そのため、ゴミの量が少ないほどスタッフの数も減り、作業時間も短くなるので費用は安くなります。
空き家のゴミの量を減らすには、捨てやすいものだけでも、自力で処理しておくしかありません。
業者へ依頼する前に時間を決めて、時間が許す限りのゴミを処理しておくと、業者へ依頼する作業量を減らせます。
コツ3:業者を選定する前に相見積もりを取る
空き家の片付けができる業者はたくさんありますが、一社に決め打ちするのはやめましょう。
ゴミ回収の費用は業者ごとに違うからです。
なるべく安価にゴミを回収してくれる業者を選ぶには、複数の業者へ現地を見てもらい、見積もりを取ってもらうのが一番。
複数の片付け業者に見積もりをとり、ゴミ回収の費用やサービスの範囲を比べて、一番コスパが良い片付け業者を選びましょう。
なお、片付け業者へ相見積もりを取る場合は、見積もり無料の業者に限定してください。
実際に作業の契約をしないと費用がかかる業者があるので、事前の問い合わせで見積もりだけお願いしたいと伝えて、費用がかからないことを確かめましょう。
コツ4:売却できるものは買い取ってもらう
空き家の片付けで出た不用品を全て処分するのではなく、売却も検討しましょう。
空き家の片付け業者のなかには、不用品買取に対応している業者がいます。
不用品を売って多少でもお金になれば、その費用を空き家のゴミ回収費用に充当できます。
かなり放置された空き家だと売れるものがない可能性もありますが、業者に「売れるものは買い取って欲しい」と伝えれば、業者から査定可能なものを教えてくれます。
コツ5:まとまったお金がない場合は分割払いできる業者を選ぶ
どうしても空き家のゴミ回収費用がない場合は、分割払いできる業者を選びましょう。
分割払いなら毎月定額を払えば良いので、経済的な負担を減らせるはずです。
なお、空き家の片付け業者のすべてが分割払いに対応しているわけではありません。
分割払いOKと書いてあっても、クレジットカードでの分割を意味している場合があるので注意。
便利屋サービス21では、最大60回まで頭金0円での分割払いが可能です。
クレジットカードをお持ちでない方、枠がいっぱいでもご利用いただけます。
支払い回数も柔軟に相談いただけますので、片付け費用が負担な方はぜひご相談ください。
コツ6:ゴミごと買い取ってくれる不動産買取業者に空き家を売る
ゴミ屋敷になっている空き家を早く売却したいなら、ゴミ屋敷をゴミごと買い取ってくれる不動産買取業者の利用も検討しましょう。
通常の不動産売買では、家を片付けてからでないと空き家は売れません。
しかし、不動産買取業者であればゴミ屋敷をゴミごと買い取ってくれます。
買取相場は通常の6〜7割程度ではありますが、片付け費用を節約できると考えると、フェアな取引になる可能性があります。
どのような業者か知りたい方はゴミ屋敷は不動産買取業者へ売却しよう!売値の相場や売却の流れを解説をご覧ください。
BSC合同会社では、ゴミ屋敷の片付けはもちろん不動産買取のサポート、解体やリフォームまで対応が可能です。
便利屋サービス21で対応した空き家のゴミ回収事例
群馬県前橋市の空き家売却に伴う片付けと清掃 – 便利屋サービス21
今回は、便利屋サービス21で対応した空き家のゴミ回収事例を紹介します。
群馬県前橋市にお住まいのお客様は、親戚から不動産を相続したものの、住むこともあり放置状態。
1年間手入れもできず放置をしてしまっており、売却を前に、空き家のゴミ回収を依頼できる業者を探していたとのことでした。
実はお客様はご自身が所有する自宅のリフォーム直後で金銭的に余裕がなく、分割払いに対応できる業者を探していたとのこと。
そこで、最大60回の分割払いが可能な便利屋サービス21を見つけ、ご依頼いただいたそうです。
弊社スタッフがご自宅へ伺い中を見せていただいたところ、放置期間が1年間と短かったこともあり、1日で片付けが終わるだろうという見込みに。
お客様からの了承をいただき、すぐに作業を開始しました。
作業内容は空き家にある家具などの不用品の回収、残ったままになっていたゴミの回収。
1年間とはいえ人が出入りしていないため、蓄積したホコリなどもキレイに清掃を行いました。
スタッフ2名で1日で掃除を終えたところ、お客様から「自分ではこうはいかないので、非常に助かりました」と感謝の言葉をいただきました。
まとめ:空き家のゴミ回収でお悩みなら便利屋サービス21へご相談ください
空き家の整理で出たゴミを、自分たちで処理するのは非常に難しいです。
特に、一軒家は間取りも広く放置期間が長いほど捨てるものが増えるので、自力で整理しようとするとかなりの日数が必要となります。
早めに空き家を整理し、ゴミ回収を済ませたいと考えるなら、空き家のゴミ回収ができる専門業者へご依頼ください。
便利屋サービス21では、これまでいくつもの空き家の整理、ゴミ回収をしてきました。
ゴミ屋敷状態の空き家の掃除や清掃経験もあり、ノウハウも豊富です。
分割払いや物件売却のサポート、解体やリフォームの相談も可能なので、ぜひ空き家のお困りごとは便利屋サービス21へご相談ください。