便利屋サービス21コラム

2025.6.30

遺品整理で捨ててはいけないものは?トラブル回避の方法も解説!

「遺品整理で捨ててはいけないものを知りたい」
「トラブルを避けたいから、間違えて捨てないための方法を知りたい」
このように考えている方は多いでしょう。

遺品整理では、捨てると後々トラブルになるものが数多くあるため、誤って捨てないためにも「何を残して何を捨てるか」をはっきりさせておくのがおすすめです。

本記事では、遺品整理で捨ててはいけないものを、「法的に必要」「手続きに必要」「トラブルを防ぐために必要」という3つの括りでご紹介します。
本記事を読むことで、遺品整理で捨ててはいけないものやトラブル回避方法を知ることができ、遺品整理をスムーズに進められるでしょう。

遺品整理で「法的に必要なため」捨ててはいけないもの

遺言書

遺品整理で「法的に必要なため」捨ててはいけないものは3つあり、どれも相続の分配に関係する重要な品となります。
こちらでは、法的に必要なために遺品整理で捨ててはいけないもの3つについて解説していきましょう。

遺言書

遺言書は、「遺産を相続したい人」「どのように遺産を分配するか」など、故人の意思が書かれたものであり、捨ててしまうと親族間のトラブルは避けられないでしょう。
遺言書には、故人自らが書いた「自筆証書遺言」と、公証人が故人から聞いた内容をまとめた「公正証書遺言」の2種類があり、自筆証書遺言は故人の自宅に保管されてる可能性があります。

遺言書の保管場所には、金庫の中や鍵付きの引き出しの中といった「簡単には開けられない場所だが遺族に見つけてもらえる場所」が選ばれることが多いため、遺品整理中に鍵付きの収納があれば中を丁寧に探ってみましょう。
うっかり捨ててしまうと遺産分割協議で相続を決めることになるので、親族間での言い争いに発展するケースも少なくありません。

現金

遺品整理で見つかった現金は相続財産になるため、相続人で遺産分割されることとなります。
現金を誤って捨てたことが発覚すると、他の親族から「相続財産を奪われた」などと疑われ、トラブルに発展することもあるので注意しましょう。
遺品整理で現金が発見されやすい場所は、以下の通りです。

  • タンスや押し入れ
  • 食器棚の中
  • 冷蔵庫の中
  • 神棚や仏壇
  • 絵画などの額縁の裏
  • ご祝儀袋や封筒の中
  • 衣類のポケット
  • カバンの中
  • 屋根裏
  • 畳の下

故人は盗難を避けるために現金を様々な場所に隠している可能性があるため、隠し場所になりそうな隙間などを入念に確認した方が良いでしょう。
また、遺言書などに現金の保管場所が書かれていることも多いので、あらかじめ故人の書いた文書をチェックしておくことも必要です。

有価証券や保険証券

故人が有価証券(株式・国債・投資信託など)や保険証券(生命保険や損害保険の契約内容が書かれた証書)を所有している場合、相続に必要なので捨ててはいけません。
例えば、株式は相続する人を決めて速やかに名義変更を行わないと、株主総会で議決権が行使できないといったリスクがあります。
また、故人が保険に加入していたはずなのに保険証券がない場合、保険金の請求に大幅な時間がかかってしまう可能性もあるでしょう。

故人が所有していた有価証券や保険証券は親族であっても知らないことも多いため、間違えて捨てないように遺品整理参加者へ伝えておくと安心です。
基本的に、有価証券や保険証券は、通帳やその他の重要書類と一緒に収納されている可能性が高いので、金庫や引き出しの中などを入念に探すのが良いでしょう。

遺品整理で「手続きに必要なため」捨ててはいけないもの

クレジットカード

遺品整理で「手続きに必要なため」捨ててはいけないものは8つあり、これらは預金の引き出しや届け出、サービスの解約といった今後の手続きにおいて重要になります。
こちらでは、手続きに必要なために遺品整理で捨ててはいけないものについて解説していきましょう。

通帳・キャッシュカード・クレジットカード

通帳・キャッシュカード・クレジットカードは、預金の残高確認や引き出し、クレジットカードの未払い請求額やポイント残高の確認などに使用するため、捨てないように注意しましょう。
通帳やキャッシュカードは、故人の銀行口座が亡くなった後に一時凍結された後、預金の引き出しの手続きに必要になります。
どの銀行に口座を作っていたかも把握でき、銀行に連絡してその後の手続き案内も受けられるので、通帳やキャッシュカードは早めに探しておくのが良いでしょう。

クレジットカードは、故人の未払い請求額を確認して支払いを行ったり、ポイント残高を確認して利用方法を決めたりなどに使用します。
通帳・キャッシュカード・クレジットカードは、取り出しやすい場所に収納されていることが多いので、財布の中や引き出しの中などを探してみましょう。

身分証明書・年金手帳・健康保険証

身分証明書・年金手帳・健康保険証は各種手続きに必要なものなので、遺品整理で間違って捨てないように気をつけましょう。
「運転免許証」「パスポート」「マイナンバーカード」といった身分証明書や健康保険証は、故人が登録していたサービスの解約手続きや、役所での手続きに使用することがあります。
また、身分証明書や健康保険証は、必要な手続きが完了したら速やかに以下の通り返却する必要があります。

  • 運転免許証:警察署への返却
  • パスポート:都道府県の旅券課へ返却
  • マイナンバーカード:自治体の窓口へ返却
  • 健康保険証:故人の勤務先へ返却

年金手帳は、年金の受給状況や加入状況を確認したり、遺族年金の申請や受給資格の確認を行ううえで大切な書類です。
一般的に年金受給権がなくなるまで保管し、年金機関に相談したうえで適切に廃棄することとなります。

印鑑や印鑑登録証

印鑑や印鑑登録証も、返却手続きや適切な廃棄をするために必要になるので、遺品整理のときに捨てないように注意が必要です。
誤解されることも多いですが、相続手続きには相続人の印鑑と印鑑証明書があれば良いので、故人の印鑑や印鑑登録証は必要ありません。
また、死亡届を提出すると自動的に印鑑証明の登録が抹消されるので、実印としての効力はなくなります。

しかし、印鑑をそのまま廃棄すると第三者に悪用される可能性があるため、印面をヤスリやカッターで削って使用できないようにしたり、印鑑証明の登録証は市区町村役場の窓口に返却をしたりなどの対応が必要です。
加えて、故人の印鑑は形見として保管する方も多いうえ、思い入れが強い場合は堀り直して自分の印鑑として再利用する方もいます。

ローンの明細書や契約書類

住宅ローンや自動車ローンの明細書、その他借入の契約書類も遺品整理のときに捨ててはいけません。

住宅ローンは、ほとんどの場合「団体団信用生命保険」という保険によって、債務者が返済中に死亡したときは保険金が支払われるため、遺族は住宅ローンの返済を免除できます。
一方、一部の住宅ローンでは団体団信用生命保険に入っていないこともあり、その場合相続人が住宅ローンを期限通り支払う必要があるのです。
支払い期限を過ぎてしまうと、土地や建物が競売にかけられてしまうので、住宅ローンの明細書は早めに探しておきましょう。

自動車ローンは、住宅ローンと違って債務者が返済中に死亡しても消滅しないため、相続人が残りのローンを支払うことになります。

土地の権利書

土地の権利書が遺品整理で見つかれば、相続の対象として相続人全員で協議をする必要があるため、捨ててはいけません。
古い土地の権利書は明治時代の文字で書かれていて読めないことが多く、不用品として扱ってしまいがちですが、法的効力は持続しているので捨てないように注意しましょう。
「古い文字で書かれていて理解できない文書がある」というときは、文字鑑定の専門家に解読してもらうことをおすすめします。

また、権利書は簡単には見つからないような場所に隠されていることも多いので、引き出しの中などを丁寧に探し、書類があれば一つひとつ中身を確認しましょう。
ちなみに。土地の権利書は相続の対象として重要な書類ですが、権利書がなくても不動産の相続登記の手続きは可能となります。

請求書や支払通知書

請求書や支払通知書を遺品整理で見つけた場合も捨ててはいけません。
これは、以下のような公共料金やサービスの解約手続きを円滑に進めるために、請求書や支払通知書が役立つからです。

  • 公共料金(水道代・電気代・ガス代)
  • 通信費(固定電話代・携帯電話代・インターネット接続料)
  • レンタル料金(ウォーターサーバーレンタル料など)
  • 月会費(スポーツジム月会費など)

上記のような、故人が利用していたサービスなどは遺族が知らないことも多いので、請求書や支払通知書を見て利用状況を確認する必要があります。
請求書や支払通知書で故人がどんなサービスを利用しているか知った後は、各種利用料の支払いと解約手続きを速やかに進めていきましょう。

仕事関係の書類

遺品整理で仕事関係の書類を発見した場合、捨てずにとっておきましょう。
故人の仕事関係の書類は、引継ぎ・未処理の書類確認・顧客への連絡などに使用されるため、後日会社から問い合わせがくる可能性があります。
独断で処分をしてしまうと、引継ぎなどが上手く進まず会社の損害につながる恐れもあるため、すぐに会社から連絡がなくても長期間保管しておくのがおすすめです。

仕事関係の書類は基本的に、「データとしてパソコンの中に」「引き出しや棚の書類ファイルの中に」収納されていることが多いので、確認でき次第いつでも取り出せる場所へ保管しておきましょう。
もしもこれらのデータや書類を処分する場合は、顧客の個人情報などが含まれているため、故人が勤めていた会社に相談したうえで適切な方法で廃棄するのが大切です。

ペットの血統書やワクチン接種記録など

故人がペットを飼っている場合、血統書やワクチン接種記録などの書類も残しておかなければいけません。
「血統書」「ワクチン接種記録」「マイクロチップの登録情報」「病院カルテ」といったペットの出自や健康管理状態を把握できる書類は、ペットを引き取る新たな飼い主にとって重要な情報となります。

また、「ペット保険の契約書」「診療明細書」は、ペット保険の解約や未請求の治療費を請求するときに役立つので、遺品整理のときに残しておき、後日速やかに手続きを行いましょう。
新たな飼い主に引き取ってもらう際は、ペットが使い慣れている「おもちゃ」「食器」なども渡した方が安心できるため、遺品整理で見つけたら残しておくと良いでしょう。

遺品整理で「トラブルを防ぐため」捨ててはいけないもの

鍵とアンティーク時計

遺品整理で「トラブルを防ぐため」捨ててはいけないものは6つあり、これらは高い価値があるものや故人との思い出が詰まった品になります。
こちらでは、遺品整理でトラブルに巻き込まれないために捨ててはいけないものについて解説していきましょう。

美術品・骨董品・貴金属などの価値あるもの

美術品・骨董品・貴金属などの価値あるものは相続の対象となるので、捨ててしまうと親族間のトラブルが発生する可能性が高まります。
特に、美術品や骨董品は「一見落書きのように見える」など、価値がわからず捨ててしまいやすいため、十分注意する必要があるでしょう。

絵画・彫刻・掛け軸・着物・焼き物・日本刀・アンティークの文具や家具など、高い価値になる可能性がある美術品や骨董品は、遺品整理の参加者へ知らせておくのがおすすめです。
金・銀・プラチナ・ダイヤモンドなどの貴金属は誰もが見て貴重だとわかるため捨ててしまうリスクは少ないですが、古いアクセサリーや宝石の鑑定書は「価値がなさそう」と誤って捨ててしまわないように気をつけましょう。

引き出しや金庫の鍵を間違えて捨てた場合、専門業者に金庫の破壊や開錠を依頼する必要があり、数万円といった費用がかかるため、遺族間のもめ事が発生してしまうでしょう。
重要な書類や貴重品は鍵付きの収納に入っていることが多いため、遺品整理をスムーズに行うために鍵探しは欠かせません。

鍵はサイズが小さく、衣類のポケットの中などの見つかりづらい場所に入っていることもあるので丁寧に探すことが大切です。
また、鍵は故人の自宅の引き出しや金庫の鍵以外にも、銀行の貸金庫といった外部の金庫の鍵であることも珍しくありません。
このため、「鍵が見つかったけど何の鍵かわからない」という理由で捨ててしまわないように十分注意しましょう。

レンタルしているもの

故人がレンタルしているものは返却する必要があるため、遺品整理で捨ててはいけません。
代表的なレンタル品には、以下のようなものがあります。

  • Wifiルーターやモデム
  • パソコン
  • 自動車
  • 介護用ベッドや手すり
  • ウォーターサーバー
  • CDやDVD
  • 図書館の本
  • 家具や家電
  • 洋服・時計・バッグ・アクセサリー

上記のように、すぐにレンタル品だとわかるCD・DVD・図書館の本以外にも、レンタルしているとわかりづらい介護用ベッド・家具・家電・アクセサリーといったものがあるので、捨てないように注意が必要です。
レンタル品かどうか判別する際は、品物にレンタル会社の印がついているかや、レンタルの契約書があるかどうかで考えてみると良いでしょう。

遺書やエンディングノート

遺書やエンディングノートは、故人の思いや希望を伝えるための手紙であり、遺品整理で誤って捨ててしまうと大きなトラブルになりかねません。
遺書やエンディングノートは遺言書と違って法的効力はありませんが、家族に向けたメッセージや死後の手続きをスムーズに行うための情報が書かれているため、親族にとって非常に重要な手紙といえます。
「遺品の扱い方」「重要書類の保管場所」「所有している不動産の情報」「スマホやパソコンのパスワード」など、遺品整理に関係する情報も多く書かれているので、できるだけ早めに探し出すのがおすすめです。

遺書やエンディングノートは、紙ではなく音声や動画のデータとしてパソコンなどに保存されていることもあるので、デジタル機器の中身も入念に調べましょう。

写真や手紙などの思い出の品

写真や手紙などの思い出の品を独断で捨てると、親族間の大きなトラブルに発展しかねません。
思い出の品の種類は以下のように多様なので、見逃さないように注意しましょう。

  • 写真
  • アルバム
  • 日記
  • 手紙
  • 文房具
  • アクセサリー
  • メガネ
  • 洋服
  • 収集品

上記のような品は、人によって思い入れの強さが異なるため、自分で不用品だと判断するのではなく、遺品整理参加者への確認が大切です。

思い出の品は大量に見つかることも多いので、段ボールに仕分けておき、最後に親族で仕分けていきましょう。
サイズの小さいものは、本の間や引き出しの奥などの見つかりづらい場所に隠れているケースもあるので注意が必要です。

デジタル遺品

デジタル遺品も、遺品整理で捨ててはいけないものの1つです。
デジタル遺品とは、パソコンやスマホなどのデジタル機器に保存されたデータや、SNS・ネット銀行・ネット証券などのアカウントのこと。
捨てると遺影の写真がなくなったり、故人の友人の連絡先がわからなくなったりなどでトラブルにつながる恐れがあります。

また、個人情報を適切な方法で削除しないと犯罪に利用されたり、ネット銀行の口座にある相続財産に気づけなかったりといったリスクもあるので、データやアカウントの確認は重要です。
デジタル遺品を探す作業はパソコンの操作に慣れている方が行い、もしも「ログインパスワードがわからない」という場合はロック解除の専門業者に依頼しましょう。

遺品整理で「捨ててはいけないもの」と「捨てるもの」を判断する方法

親族間の話し合い

遺品整理では「捨ててはいけないもの」と「捨てるもの」の判断方法を全員が知っていないと、独断で大切なものが捨てられてしまうリスクが高まります。
こちらでは、仕分け時に捨てるかどうかを判断する3つの方法について解説していきましょう。

親族間で話し合いをして決める

遺品整理で何を捨てて何を捨てないかは、親族間で話し合いをして決める必要があります。
話し合いがないまま勝手に遺品の仕分けを行ってしまうと、遺品整理に参加していない遺族から「遺品を勝手に捨てるな」「自分にとって大切な遺品がない」などの文句を言われてしまい、トラブルに発展することもあるでしょう。
「賃貸契約期間が迫っていて早く遺品整理をしたい」など、急ぐ理由もあるかもしれませんが、後々に想定以上のトラブルが起きることもあるので、仕分け方法について親族で話し合うのがおすすめです。

親族で話し合う際は、「形見分けで希望するものはあるか」「不用品として処分するのはどんなものか」について話し、遺品整理に参加できない人も納得のできる不用品の判断方法を決めていきましょう。

遺書の通りに遺品整理を行う

遺書やエンディングノートの通りに遺品整理を行うことで、不要なトラブルを避けて捨ててはいけないものと捨てるものを判断できるでしょう。
法的な効力はない遺書やエンディングノートですが、遺品に対しての故人の意思を知ることができるため、捨てる捨てないの指針を決めやすくなります。

遺書やエンディングノートには、「この品を孫の〇〇〇くんに渡したい」「この品は捨てないでほしい」「この品は捨ててほしい」といった具体的なことが書かれているケースがあり、その場合捨てるかどうかの判断は明確になるでしょう。
親族の話し合いだけでは言い争いになって結論が出しづらいときでも、遺書やエンディングノートに記されていれば全員が納得してくれるはずです。

遺品整理の専門業者にサポートをしてもらう

遺品整理の専門業者にサポートをしてもらうことで、遺品の仕分けをスムーズに進めることができます。
専門業者は遺品整理の経験が豊富なため、捨ててはいけないものを適切に判断してくれるうえ、簡単には見つからない場所にある遺品も探し出してくれるでしょう。

「相続についての知識に自信がない」という方も、遺品整理の専門業者に依頼することで遺品整理の手続きや不動産売却などの相談に乗ってもらうこともできます。
さらに、業者に依頼すれば短期間で遺品整理・不用品回収・買取・清掃まで全てが完了するので、大きな家具を運んだり大量の不用品を分別や処分したりする難しさに悩んでいる方の大きな助けになるでしょう。
便利屋サービス21でも、遺品整理・不用品回収・買取・清掃から、遺品の供養、相続や不動産売却の相談までワンストップでご対応しているので、ぜひご相談ください。

遺品整理で大切なものを捨ててしまうと起こりうるトラブル

言い争う男女

遺品整理で大切なものを捨ててしまうと起こりうるトラブルとして、以下の4つがあります。

  • 親族間の揉め事
  • 損害賠償の発生
  • 金庫が開かなくなる
  • 仕事の引継ぎが難しくなる

間違えて捨ててしまったものが親族の誰かにとって故人との思い出の品だった場合、形見分けのときに言い争いになってしまうでしょう。
会社から貸与されているものやレンタル品を捨ててしまったときは、損害賠償や弁償が発生することもあります。

鍵を捨ててしまった場合、重要なものが収納されている金庫や引き出しが開かなくなってしまうため、数万円かけて専門業者に破壊や開錠を依頼しなくてはいけないケースもあるでしょう。
仕事の重要書類を捨ててしまったときは、大切な仕事の引継ぎが上手くできないといった会社内のトラブルに発展することもあります。

遺品整理で大切なものを捨てないために準備するべきこと

リスト

遺品整理で大切なものを捨てないためには、何を捨てて何を捨てないかを参加者全員が事前に知っておくことと、捨てるか迷ったときにどうするかを前もって決めておくことなどの事前準備が重要です。
こちらでは、遺品整理で大切なものを捨てないために準備するべきこと4つを解説していきます。

「捨てない」と「捨てる」の基準を決めておく

遺品整理の前に、親族間の話し合いで以下のように「捨てない」と「捨てる」の基準を決めておきましょう。

  • 捨てないもの:まだ使えそうなもの、もしくは売却できそうなもの
  • 捨てるもの:衛生状態が良くないもの、もしくは明らかなゴミ

上記のように、親族間で納得のできる基準を決めることで、万が一基準通りに捨てたものが大切なものだったとしても、後々のトラブルを避けることができるはずです。
一方、アンティークの品など、価値の高いものでも汚れているように見えてしまうことがあるので、故人の収集品や美術品などは捨てない方が良いでしょう。
また、衛生状態が良くなかったとしてもレンタル品である可能性を疑い、レンタル会社の印が付いているかなどを確認することも必要です。

捨ててはいけないもののリストを作成する

遺品整理の前には、以下のように捨ててはいけないもののリストを作成するのもトラブルを避けるためにおすすめです。

捨ててはいけないもの
  • 遺言書
  • 現金
  • 有価証券や保険証券
  • 通帳・キャッシュカード・クレジットカード
  • 身分証明書・年金手帳・健康保険証
  • 印鑑や印鑑登録証
  • ローンの明細書や契約書類
  • 土地の権利書
  • 請求書や支払通知書
  • 仕事関係の書類
  • ペットの血統書やワクチン接種記録などのペット関連の書類
  • 美術品・骨董品・貴金属などの価値あるもの
  • レンタルしているもの
  • 遺書やエンディングノート
  • 写真や手紙などの思い出の品
  • デジタル遺品

捨ててはいけないもののリストは、遺書やエンディングノートに書かれている内容や、親族間での話し合いを踏まえて修正していきましょう。

「捨てるか迷うもの」を入れる箱を作る

「捨てる」と「捨てない」の判断基準を決めたとしても、遺品整理のときは捨てるかどうか迷ってしまうものが出てくるため、「捨てるか迷うもの」を入れる箱を作っておくのも一押しです。
捨てるか迷うものを入れる箱があれば、遺品整理の最後に参加者全員でじっくり捨てるか保管するか悩むことができます。
逆に、捨てるか迷うものを入れる箱がないと、「その場の勢いで捨てたが時間が経ってから後悔した」ということが起きてしまうでしょう。

保管場所が限られていて捨てるか迷うものを収納しきれない場合は、思い出の品の写真を撮ってプリントしたりデータとして保管しておいたりなど、別の形にして遺族が思い出を振り返れられるようにするのもおすすめです。

デジタル資産や重要データがないかチェックする

大切なデジタル遺品である「デジタル資産」や「重要データ」がないかチェックしましょう。
デジタル資産とは、ネット銀行口座の預貯金や電子マネー、オンライン取引の株式、ビットコインなど、ネットワーク上に存在する無形資産です。
重要データとは、パソコンやスマホなどに保存されている写真・動画・文書などのデータのこと。

パソコンやスマホの中身を丁寧に確認しないと、高額なデジタル資産を見逃がしてしまったり、遺書として残された動画に気づけなかったりといったことになりかねません。
このため、故人のパソコンやスマホなどのデジタル機器をチェックする前に、「デジタル資産や重要データがあるかもしれない」ということを頭に入れてから探し始めるのが良いでしょう。

まとめ:遺品整理で捨ててはいけないものを把握してトラブルを防ごう

遺品整理で困ったら便利屋サービス21にご相談ください!

遺品整理では、「間違って捨ててしまったものが誰かにとって大切なものだった」などのトラブルに巻き込まれる恐れがあるため、捨ててはいけないものを事前に知っておくことが大切です。

これから遺品整理を始める方は、今回ご紹介した遺品整理で捨ててはいけないものや、遺品整理前に準備するべきことなどを参考にすると、スムーズに進めることができるでしょう。

「遺品整理や相続など、親族が亡くなってからの悩みが大きく、自分での対処だけでは難しい…」という方は、便利屋サービス21を利用してみてはいかがでしょうか。

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