便利屋サービス21コラム

2025.5.28

一軒家の遺品整理費用はいくら?間取り別の相場と安く抑えるコツ

「一軒家の遺品整理費用を業者へ依頼したらどれくらいかかる?」
「葬儀などでお金がないので、少しでも遺品整理費用を安くしたい」

特に一軒家は間取りが広く、物の量も多くなりがちなため、遺品整理の費用も高額になるイメージをもつ方が多いでしょう。
しかし実際には、間取りや物量、依頼のタイミング、業者の選び方によって費用は大きく変わります。

この記事では、一軒家の遺品整理費用の相場を間取り別に紹介し、追加料金がかかるケースや費用を安く抑えるコツ、業者選びのポイントまで徹底解説します。

一軒家の遺品整理費用の相場を間取り別に紹介

一軒家の遺品整理費用の相場を間取り別に紹介

一軒家の遺品整理を業者へ依頼した場合の費用相場を、間取り別に紹介します。

遺品整理費用相場の間取り別一覧表も参考にしてください。

間取り 費用相場
1R 約4万円
1LDK 7〜10万円
2LDK 15〜20万円
3LDK 20〜30万円+α
4LDK 30〜50万円
5LDK以上 50万円〜100万円

1R:田舎の一人暮らし用平屋

古い一人暮らし用の平屋などにある1ルームタイプの一軒家の場合は、荷物量が少ないため4万円前後で遺品整理が可能です。
もちろんゴミが大量に室内に蓄積しているなどのケースは別ですが、一般的な物量であれば費用はさほど高くありません。

ただし、屋外に倉庫や物置を置いているようなケースだと追加費用が発生することがあるので、見積もりの際に業者へ物置の片付けも依頼すると費用が追加されるか確認した方が良いでしょう。

1LDK:二人暮らしの平屋や古い家

高齢夫婦の二人暮らしなどによく見られる1LDKタイプの一軒家の場合は、7〜10万円で遺品整理できるケースが多いです。
1LDKであれば物量がさほど多くなく、また平屋なので階段の上り下りなどによるスタッフの追加もないからです。

ただし、大きめの家具がある場合や処分品が多い場合には金額が変わることがあるので、しっかり見積もりをとりましょう。

2LDK:築年数の古い住宅街に多い一軒家

2LDKの一軒家は古くから住んでいる人が多い住宅街によくある、コンパクトな戸建てのパターンです。

2LDKからはそれなりに物量が増え、また居住年数が長いほどものを溜め込んでいる人が多いことから、遺品整理の相場は15〜20万円程度になります。

3LDK:庭や納屋を含む一般的な一軒家

一般的な戸建て住宅に多い3LDKの場合は、遺品整理費用の相場は20〜30万円程度です。
間取りが多いのでものの量が多く、さらに二階建ての物件だと運搬のためのスタッフが増え、人件費が嵩みます。

さらに、3LDK以上の戸建てには庭があることが多く、庭や物置など屋外の整理も必要になることが多いです。
その場合は遺品整理の費用が10万円程度追加され、40万円を超えるケースもあります。

4LDK:二世帯や親子同居向け住宅など

二世帯住宅や親子同居向け住宅などに多い4LDKの一軒家を片付ける場合の遺品整理費用相場は、30〜50万円程度です。
仮に亡くなった人が現在一人暮らしだとしても、過去に住んでいた人が残していったものなどが多く溜め込まれており、費用が跳ね上がります。

ただし、同居している親が亡くなり、その居室だけの遺品整理をする場合は4万円程度で遺品整理が終わる場合もあります。

5LDK以上:物量・工数が跳ね上がるため要注意

かなり大きな一軒家である5LDK以上の遺品整理は、荷物の量もさることながら、それに伴い作業人員や日数が増えます。
5LDK以上の間取りだと3階建の物件も多く、家具の上げ下ろしやクレーンでの作業が発生して追加費用がかかることもあるでしょう。

そのため遺品整理の費用は50万円以上かかることが多く、庭の広さや物置の数によっては100万円を超えることがあります。

一軒家の遺品整理で追加料金が発生しやすいケースとは?

一軒家の遺品整理で追加料金が発生しやすいケースとは?

一般的な遺品整理業者へ依頼できる内容は、遺品の整理や仕分け、不用品の回収です。

それ以外にも依頼できることはありますが、多くの場合はオプション扱いとなり、別途費用が必要となります。

オプション名 内容の概要 費用相場
遺品の供養・お焚き上げ 仏壇・遺影・思い出の品を寺社で供養・焼却処分。 ・1点あたり数千円〜1万円前後
・仏壇供養・処分合計:5万円前後
家電・大型家具・仏壇などの特殊回収費 テレビ・冷蔵庫などリサイクル対象家電、仏壇・ピアノなど重量物の回収。 ・家電1点あたり数千円〜
・重量物・特殊品は状況により変動
庭・物置・倉庫の解体・処分 屋外にある構造物の解体や中の荷物処分。 3〜8万円程度
ハウスクリーニング・害虫駆除 遺品整理後の掃除や消毒、害虫駆除。
孤独死現場などは特殊清掃も必要。
・1部屋数万円〜
・特殊清掃:6万円〜/部屋
搬出困難時の人員追加 階段しかない・狭い路地・離島など、作業人員や特殊搬出が必要なケース。 ・人員追加数万円〜
・離島搬出は+10万円の事例も
物件の解体・リフォーム 遺品整理後の家屋解体や売却前のリフォーム。 ・解体:100〜300万円
・部分リフォーム:数十万円〜
・全面:数百万円〜

遺品の供養・お焚き上げの追加費用

一軒家の遺品整理で追加費用が発生しやすいのは、供養、お焚き上げなどのオプションです。
遺品を捨てる前に供養をしたり、仏壇や遺影などゴミとして捨てるには気が引ける場合に、遺品整理業者が提携する寺社に供養を依頼できます。

お焚き上げの料金は1点ごとに数千円から1万円前後が相場ですが、依頼する寺社によっても費用は変わります。

なお、供養やお焚き上げ費用は菩提寺に依頼した場合と比較するのがおすすめです!

筆者が祖父の遺品整理で仏壇じまいをした際は、菩提寺に依頼して供養と交通費(合計2万円)、仏壇の処分費(3万円)で合計5万円支払いました。
お寺によっては処分費用がかからないこともあるようなので、菩提寺に問い合わせて、オプションを追加するか決めるのがおすすめです。

家電・大型家具・仏壇などの特殊回収費

家電や大型家具、仏壇などの回収費が追加されることもあります。
特にテレビや冷蔵庫、洗濯機やエアコンは家電リサイクル法で無料回収ができない品目に指定されているので、リサイクル料と運搬費を負担する必要があります。

また、大型の仏壇や金庫などの重いもの、ピアノなどは運搬が難しく、人件費や間取りによってはクレーンでの搬出が必要なので、追加費用の対象になりやすいです。

さらに、片付ける一軒家の場所によっても追加費用がかかります。

たとえば、筆者の実家はとある島なので、船代が加算されて遺品整理の費用がかなり高額になりました。
一軒家の遺品整理時に不用品もすべて処分する際などはこれらの費用が追加されるので、見積もりでよく確認しておきましょう。

庭・物置・倉庫の解体や処分が必要な場合

遺品整理後に物件を売却する予定がある場合に、屋内だけでなく屋外の物置、倉庫の片付けを依頼するケースがあります。
屋外の構造物の解体と処分費用相場は3〜8万円程度で、遺品整理とは別のオプションとして依頼しなければなりません。

さらに、屋外に物置などがある場合はその中のものも処分対象のため、そもそもの遺品整理が高額になる点にも注意しましょう。
直ちに自宅を売却する予定などがなければ、遺品整理は屋内のみにして、屋外の物置などの片付けは自分たちですることで費用を抑えられます。

ハウスクリーニング・害虫駆除などの衛生対策

遺品整理後に物件を売却する予定がある場合、長く空き家になっていたような場合にはハウスクリーニングや害虫駆除オプションが必要なケースがあります。

この場合、1部屋あたり数万円の追加費用が発生します。
間取りの広い一軒家の場合、家全体で10万円以上の費用が発生する場合も多いです。

また、室内で孤独死が発生していたようなケースでは、特殊清掃オプションが必要となる場合があり、追加される費用は1部屋あたり6万円以上かかります。
特殊清掃を依頼する場合は、1部屋あたり6万円〜が相場となっており、家全体だと数十万円の費用が上乗せになることもあります。

遺品整理でハウスクリーニングが必要な4つのケース!費用相場も解説の記事では、ハウスクリーニングが必要な事例について詳しく紹介しています。

階段のみ・搬出困難など作業人員の追加手配

遺品整理する一軒家の搬出経路によっても、追加費用が発生します。

たとえば、一軒家が狭い通路の脇に建っていたり、自宅玄関まで急な階段が設置されているようなケースです。
この場合、不用品の搬出に通常よりも人手が必要なので、スタッフを追加した分の人件費が発生します。

筆者の実家は島なのですが、遺品整理の際に船での運搬代が追加されました。
個別に船をチャーターしたこともあり、追加費用はなんと10万円!

離島の遺品整理などの場合はこんな追加費用が加算されることもあるので、離島や搬出経路に不安がある場合は見積もりの際にしっかり確認しておきましょう。

【補足】物件の解体・リフォームが必要なケースも

遺品整理を終えたあとの物件の扱いによっては、家の解体やリフォームが必要になる場合があります。
この場合は当然ですが、解体やリフォームの費用が必要です。

一般的に家の解体には100〜300万円程度、リフォームは部分リフォームなら数十万円、ふるリフォームの場合は数百万円以上かかります。
遺品整理後に物件売却を考えている場合は、これらの費用も含めて遺品整理の費用を考えておきましょう。

なお、通常は遺品整理業者と解体・リフォーム業者へ別で依頼をかけますが、遺品整理業者の中には物件の解体やリフォーム、物件の売却サポートまでカバーしている業者があります。
たとえば、便利屋サービス21は遺品整理や遺品の回収はもちろん、物件の解体やリフォーム、不動産の売却までワンストップでの依頼が可能です。

費用面のご相談も可能なので、ぜひ遺品整理と一緒に物件の解体やリフォームも考えている場合はご連絡ください。

便利屋サービス21で対応した一軒家の遺品整理事例

便利屋サービス21で対応した一軒家の遺品整理事例

生前ご家族が住んでいた部屋に残された大量の遺品整理【千葉県柏市】

千葉県柏市のお客様から、遺品整理のご依頼をいただきました。
一人で暮らしていた弟さんが急に亡くなり、1LDKの物件の遺品整理をしてほしいとのことでした。
間取り的に自分でも遺品整理ができそうだと思ったそうですが、中を開けると床がもので埋め尽くされており、作業が難しいと判断されたそうです。

今回は物件の原状回復も依頼したいとのことでお見積もりは総額35万円、分割にての支払いで合意をいただき、早速作業を始めました。
スタッフが総出でゴミだけを袋へ詰め込み、作業スペースの確保をしてから遺品の整理を始めました。

ご依頼いただいていた通帳や現金などの貴重品の探し出しを含め、6時間で作業は終了。
形見分けの品はすべてご家族に受け渡し、不用品は弊社にて処分させていただきました。

お客様からも「物だらけで途方に暮れていましたが、おかげでようやく気持ちの区切りがつきました」と前向きな言葉をいただきました。

一軒家の遺品整理費用が決まるポイント

一軒家の遺品整理費用が決まるポイント

一軒家の遺品整理費用が決まるポイントを紹介します。

遺品の量

一軒家の遺品整理費用は遺品の量で決まります。
荷物の量が多いほど遺品の仕分けや運搬のための人件費、処分費用が増えるからです。

たとえば、間取りが1LDK程度の一軒家であっても室内に荷物が入った段ボールが大量にあったり、ゴミが天井近くまで溜まっているようなケースでは費用が加算されます。
費用を抑えたいなら事前に遺品を整理しておいたり、整理を依頼する部屋を限定すると良いでしょう。

作業環境と家の構造

一軒家の立地や搬出経路、家の構造によっても遺品整理の費用は変わります。
たとえば搬出経路が狭い場合はトラックを横付けできないので、運搬時間がかかり、人員もそれだけ増えてしまいます。

また、二階建て以上の住宅の場合も運搬に人員が必要になることが多く、作業時間も人員もかかるために費用が高くなります。

処分物の種類と処理方法

一軒家の中にある処分物の種類や処理方法によっても、遺品整理の費用は高くなります。
たとえば、家電リサイクル法の対象となる家電や仏壇や金庫など、特殊な処分が必要なものが多い場合は費用が増えてしまいます。

この費用を安くするには、比較的新しい家電類は捨てるのではなく売却するのがおすすめです。
また、大型の家具や金庫などを知り合いに譲っておくことで、遺品整理業者への依頼を安くできます。

作業日数と人員数

一般的に遺品整理のスタッフ1名の人件費は1時間あたり3,000〜4,000円程度、かかる日数は4時間〜3日程度です。
遺品整理にかかる日数とスタッフの人数が増えるほど、費用は高くなります。

たとえば、スタッフ2名で5時間程度の作業であれば遺品整理費用は5万円程度ですが、スタッフ6名で2日がかり(作業時間16時間)の場合は、288,000円必要になります。

地域差と業者の料金体系

一軒家の遺品整理は、地域差と業者の料金体系によっても変わります。
遺品整理業者を利用したことがない方は「田舎は安い」と思いがちですが、実は東京などの都市部の方が安い場合もあります。

特に東京都23区などは価格競争が激しいため、競合よりも価格を安くしている場合が多いです。
反対に田舎は遺品整理業者の数が都会よりも少なく、費用は高めの設定になっている場合があります。

最も安く作業を依頼できる業者を選ぶには、相見積もりが重要です。
いくつかの業者に遺品整理の見積もりを依頼して、サービス面と費用で納得がいく業者を選びましょう。

一軒家の遺品整理で100万円を超えるようなケースとは?

一軒家の遺品整理で100万円を超えるようなケースとは?

「一軒家の遺品整理を業者に依頼したら、100万円以上かかるのでは」と思っている方も多いでしょう。
しかし、よほど広い家でなければ100万円を超えるケースは稀です。

どのようなケースで一軒家の遺品整理が100万円以上になるか紹介します。

3LDK以上で庭・物置・納屋・蔵があるケース

一軒家の間取りが3LDK以上であり、屋外の物置や蔵があるようなケースでは、遺品整理費用が100万円を超える場合があります。
室内だけの整理なら50万円程度が相場ですが、屋外にある蔵や物置の整理により物量が増え、それだけスタッフも増員しなければならないからです。

さらに、蔵や納屋などは「とにかく物を詰め込みがち」な場所なので、室内以上に不用品が置かれており、その整理はかなりの時間がかかります。

たとえば筆者の実家は4LDKの一軒家、さらに庭には蔵が2つ、さらに離島という悪条件。
遺品整理業者による見積もりは100万円を超えてしまい、結局室内だけの遺品整理のみを依頼しました。

このように広い間取り+蔵や物置の組み合わせは高額化しやすいので、いろいろな業者で見積もりを取って、適正な価格や依頼する作業範囲を見極めた方が良いでしょう。

ゴミ屋敷の遺品整理を依頼するケース

遺品整理の対象となる一軒家がゴミ屋敷化している場合、費用が100万円を超えることがあります。

部屋いっぱいに荷物やゴミが積まれていて足の踏み場もないような状態では、仕分けや運び出しだけでも数日を要し、その分の人件費が大きくかかります。

さらに、ゴミ屋敷の遺品整理では、清掃・消毒・消臭などの追加作業が発生することが多く、単なる片付け以上の費用がかかります。
結果として、通常の遺品整理費用に加えて、ゴミ屋敷特有の片付け費用やオプション料金が上乗せされ、全体として高額になりやすいです。

ゴミ屋敷の片付け費用について知りたい方はゴミ屋敷の片付け費用相場とは?実際の片付け事例から目安を解説をご覧ください。

便利屋サービス21で対応したゴミ屋敷の遺品整理

便利屋サービス21で対応したゴミ屋敷の遺品整理

遺品整理とハウスクリーニング|古本と衣類で埋め尽くされたゴミ屋敷の片付け事例【東京都練馬区】

一軒家ではありませんが、ゴミ屋敷の遺品整理をした事例を紹介します。
都営団地で一人暮らしをしていた叔父様が亡くなり、部屋の片付けや掃除ができずに困っているとのご相談でした。

室内にはゴミ、不用品が散乱しているような状態のゴミ屋敷になっていました。
スタッフ4名で7時間作業をして不用品の撤去を実施し、その後は薬品を用いたハウスクリーニングも実施。
間取りが1Rなので本来であれば4万円程度で遺品整理ができるはずでしたが、ゴミの量やハウスクリーニングの追加をしたので、費用は相場の4倍の16万円ほどになっています。

部屋の状態やハウスクリーニングの有無で費用は大きく変わることがお分かりいただけたでしょうか?

孤独死・事件現場など特殊清掃を含むケース

遺品整理する対象の一軒家で孤独死や事件が発生した場合は、特殊清掃が必要です。
特殊清掃とは血液や体液などの処理や除去、悪臭の消臭作業などをメインにした清掃作業です。

消臭や除菌、害虫駆除などに専門的な技術が必要になるので、清掃費用だけで数十万円の費用が加算されます。
また、遺体が夏場に長期間放置されていたような場合は、物件の基盤にも体液が染み込む場合があり、部分的なリフォームが必要となるケースもあり、さらに費用が加算されて見積もりが100万円以上になってしまいます。

特殊清掃について詳しい内容は特殊清掃のことなら専門業者のページで解説しています。

家全体が老朽化しており解体も視野に入るケース

遺品整理すべき一軒家を放置していて老朽化が進んだような場合には、解体せざるを得ないことがあります。
解体作業自体で100〜300万円の費用が相場なので、いくら遺品整理が安くても解体費用で100万円を超えてしまいます。

なお、解体費用を抑える方法として「老朽危険家屋解体撤去補助金制度」があります。
物件が空き家で自治体が「危険」と認めた場合に利用できる補助制度で、自治体によって上限は異なりますが、50〜100万円程度の上限までの補助金が利用可能です。

自治体によって補助金制度を設置していない場合もあるので、解体が必要な空き家の遺品整理を検討しているなら、まずは自治体に相談するのも良いでしょう。

以上のように、一軒家の遺品整理であっても費用が100万円を超えるケースはそう多くはありません。
それでも費用が心配な方のために、次の項目から費用を抑えるポイントを紹介します。

一軒家の遺品整理費用を安く抑えるためのポイント

一軒家の遺品整理費用を安く抑えるためのポイント

一軒家の遺品整理費用を安く抑えるためのポイントを、遺品整理のプロの目線で紹介します。

事前に貴重品や必要書類を分別しておく

遺品整理の費用を安く抑えるには、事前に貴重品や必要書類を分別しておきましょう。
事前の整理で遺品整理業者へ依頼する作業を減らし、人員や作業時間を削減できます。

たとえば、膨大な遺品の中から貴重品を探し出し、仕分けや処分を依頼するとそれだけ時間がかかります。
具体的には通帳や印鑑、契約書や保険証書などの重要書類はあらかじめ遺族で探し、別の場所へ分けておきましょう。

このように貴重品だけでも仕分けておけば、その分の作業時間と費用を少なくできます。

補足として、貴重品以外にも大事な写真や思い出の品などは、事前に遺族の方で仕分けるのがおすすめです。
こうしておけば遺品整理業者が誤って思い出の品を捨てるようなミスがなく、安心ですよ!

可能な範囲で不用品を自分で処分しておく

不用品の量がかなり多い場合も同様に、可能な限り自分たちで処分しておきましょう。
普通ゴミに出せるものだけでも捨てておけば、作業時間や処分費用を減らせる可能性があります。

また、家具や家電などの一部を事前に運び出したり、欲しい人に譲っておくだけでも費用に差が出ます。

特にテレビやエアコンなど、家電リサイクル法の対象となる家電はリサイクル料がかかるので、欲しい方がいたら譲っておくのが得策です。
ただし、無理に重いものを運んだりするとケガをする可能性があるので、無理に大きな家具や家電まで処分する必要はありません。

相見積もりを取って価格と内容を比較する

遺品整理業者を選ぶ際に、相見積もりを取るのも費用を抑えるコツです。
遺品整理業者の料金体系はまちまちで、サービスの範囲も業者ごとに違います。

たとえば、A社は仏壇の供養費が別料金、B社は料金に含まれている。C社は階段作業に追加費用、D社はそれもコミコミ、というように比較してみないと見えてこない部分がたくさんあります。

そのため、1つの業者にしか見積もりを依頼しないと、よりお得に依頼できるチャンスを逃すことも。
通常の遺品整理業者は見積もりが無料なので、複数業者へ見積もりを依頼しても費用はかかりません。
納得いくまで見積もりを比べたうえで、一番サービスが良くて費用面も納得のいく業者を選んでください。

分割払いに対応した遺品整理業者を利用する

遺品整理の費用を直接安くする方法ではありませんが、分割払いに対応している業者を選ぶのもおすすめです。

分割払いを利用することで、一時的な費用負担を抑えられます。

たとえば、30万円遺品整理費用がかかったとしても、分割払いで12回払いにすれば月に2.5万円の支払いで済みます(利息等は計算していません)。
人が亡くなったあとは葬儀代や納骨料など何かとお金がかかるので、遺品整理だけでも分割にして負担を減らしましょう。

なお、便利屋サービス21では最大60回までの分割払いに対応しています。
弊社独自の分割払いでクレジットカードがない方、枠が余っていない方もご利用できるので、ぜひ一度ご相談ください。

不用品の買取サービスを活用する

遺品整理業者が不用品買取サービスを提供しているなら、ぜひ活用してください。
遺品を買い取ってもらい、その代金を整理費用に充当すればある程度整理費用を抑えられます。

特にブランド品や宝石類、骨董品や新しい家具家電は売れやすいので、ぜひ査定に出してみてください。

筆者が対応した遺品整理では、ブランド品の買取(10万円ほど)で遺品整理を相殺した事例もあります。
「こんなもの売れない」と思わず、「売れそうなものは査定して欲しい」と伝えておきましょう。

平日・閑散期に依頼して割増を避ける

遺品整理業者のなかには、シーズンによって割増料金を設けている業者があります。
特に不用品回収を兼任している業者は休日、引っ越しシーズンや年末年始に依頼が集中するため、割増設定になっている場合が多いです。

たとえば、3月末の土日の依頼だと通常料金に1〜2万円の上乗せがあることもあります。
こうした無駄な追加費用を避けるためにも、平日や繁忙期以外のタイミングを狙って依頼するのがおすすめです。

具体的には5月、6月、10月、11月は比較的予約が取りやすく、料金も通常通りのことが多いので、それだけで数万円節約できる可能性があります。

遺品整理を依頼できる業者の種類と費用相場の違い

遺品整理を依頼できる業者の種類と費用相場の違い

遺品整理を依頼できる業者の種類、費用相場の違いについても理解しておきましょう。

業者の種類 一軒家の遺品整理相場 主な特徴・サービス内容
遺品整理専門業者 15万円~60万円 ・遺品の仕分け・搬出・供養・清掃など一括対応
・専門知識や資格保有者が多い
・ゴミ屋敷清掃には対応していないことが多い
不用品回収業者・リサイクル業者 10万円~40万円 ・不用品の回収やリサイクルが中心
・供養や丁寧な仕分けは限定的な場合が多い
便利屋(何でも屋) 5万円~30万円 小規模な片付けや部分的な作業に柔軟対応 サービス内容は業者によって差が大きいが、オプションが少ない可能性がある
ゴミ屋敷清掃・特殊清掃業者 4〜50万円程度 ・ゴミ屋敷や孤独死現場など特殊な状況に対応 徹底清掃や消臭も可能
・特殊清掃やゴミ屋敷の清掃を実施した場合は費用が上がるので注意
買取業者 回収費用から買取分を相殺 価値ある遺品の買取が中心 買取額によっては費用が安くなることもある

基本的に遺品整理はこのような業者へ依頼できますが、費用やサービスの内容はそれぞれ違います。
遺品整理専門業者はサービスの充実度は魅力ですが、費用はやや高めのことが多いです。

一方で不用品買取業者や便利屋はサービス内容は限定的なことが多いですが、費用は安めの設定となっています。
買取業者は買取できる品が多い分実質負担が減ることが多いですが、不用品の回収はしてくれないことが多いので注意しましょう。

 便利屋サービス21が遺品整理で対応できること

便利屋サービス21は、遺品整理資格を取得(遺品整理士:IS10297号)しております。
さらに一般社団法人遺品整理士認定協会から「優良事業者認定」を受けており、その専門性は遺品整理専門業者と同等です。

また、不用品回収業者と遺品整理業者、買取業者を掛け合わせたような便利なサービスを提供しています。

  • 遺品の仕分けと整理
  • 遺品や不用品の買取
  • 権利品や貴重品の探索
  • 不用品の回収
  • ハウスクリーニング
  • 遺品整理と片付けのセット作業
  • 特殊清掃や原状回復
  • 供養サービス
  • 物件の解体やリフォーム
  • 不動産売却サポート

より詳しい内容は【即日OK!】遺品整理・遺品処分・遺品回収 をご覧ください。

自分の遺品整理が心配なら生前整理もご検討ください

自分の遺品整理が心配なら生前整理もご検討ください

「自分が亡くなったあとの遺品整理で、家族に迷惑をかけたくない」
一軒家は間取りが多くて物量が増えがちなため、特に心配されている方も多いのではないでしょうか。
そのように考えている方は、生前整理をおすすめします。

生前整理と聞くと「死ぬ準備みたいで縁起が悪い」と思う方がいますが、決してそのようなネガティブなものではありません。
生前整理によって本当に自分にとって大切なものを見つめ直し、今後の人生を身軽により楽しく生きていくための準備にもなります。

また、生前整理では「エンディングノート」を書くことをおすすめしていますが、このノートの存在で家族の遺品整理が楽になるだけでなく、あなたの気持ちを反映した葬儀や遺品整理をしてもらえるのもメリットです。
便利屋サービス21では生前整理のお手伝いも可能なので、ぜひご相談ください。

一軒家の遺品整理についてよくある質問

一軒家の遺品整理についてよくある質問

一軒家の遺品整理についてよくある質問をまとめました。

一軒家の遺品整理費用は「やばい」って本当ですか?

一軒家の遺品整理がやばいと言われるのは、間取りの広さから費用が高額になると思われがちだからです。
確かに間取りが広い一軒家では遺品整理に50万円というケースもあります。

しかし、全ての一軒家の遺品整理が高いというわけではなく、間取りが1LDK以下なら4〜10万円程度で依頼できるケースも多いです。
そのため、一概に「一軒家の遺品整理はやばい」とはいえません。

遺品整理の費用を抑えるために自分で整理をしてもいいですか?

自分で遺品整理をすれば確かに費用はほぼかかりません。

しかし、一軒家のように間取りが広い場合は相当な体力や時間が必要です。
不用品を分別して搬出し、場合によっては車でゴミ処理場へ運ばなければなりません。

さらに、一軒家の所在地が普段住んでいる場所と違う場合はゴミ分別ルールも違うので、いちいちルールを確認しながら分別するなど手間もかかります。
一軒家の場合は特に、遺品整理を自分でするのはおすすめできません。

遺品整理で捨ててはいけないものとは?

遺品整理で捨ててはいけないものの代表格は、相続に関するものです。
たとえば、通帳や印鑑、保険証書や換金性のあるものは捨てないようにしましょう。

また、写真や手紙など感情的な価値があるものも個人の判断で捨てず、家族で確認しあってから処分するか判断してください。
意図せず大切なものを捨てると取り戻せなくなるので、事前に「捨ててはいけないもの」のリストを作っておくと良いでしょう。

一軒家の遺品整理にかかる日数はどのくらい?

一軒家の遺品整理にかかる日数の平均は1〜3日程度です。
間取りが5LDK以上の場合、部屋中にものがあるような場合はそれ以上の日数が必要なこともあります。

また、家の中だけでなく庭にも大量のものがあるような場合などは、5日程度遺品整理の完了までに必要なケースもあります。
遺品整理に時間的な制限があるなら、遺品整理業者へ見積もりを頼んだ時点で、日数の目安も併せて聞いておきましょう。

遺品整理のあと空き家の管理はどうしたらいい?

遺品整理の対象となる一軒家が空き家になっている場合は、早急にその後の用途を決めた方が良いでしょう。
誰かが相続して家を使うか、使い道がなければ売却も検討してください。

遺品整理をした後に空き家のまま放置しておくと家が老朽化し、不法投棄や不法侵入などのリスクがあり、トラブルの原因になりがちです。
空き家のまま置いておくなら定期的なメンテナンスをするか、それが無理ならリフォームや解体をしての売却も選択肢のひとつです。

放置空き家の危険性については遺品整理をせずに空き家を放置するのは危険!対処法と費用相場を解説をご覧ください。

まとめ:一軒家の遺品整理なら分割払いも可能な便利屋サービス21へお任せください

便利屋サービス21 サイト画面

一軒家の遺品整理の費用は間取りによって異なり、小さめの物件であれば4万円程度から、間取りによっては50万円以上かかる場合もあります。
費用としては高額ですが、遺品整理を自分でするのはかなりの労力がかかるので、思い切って業者へ任せるのがおすすめです。

依頼の際は複数の業者へ相見積もりを取り、また買取サービスなどを併用することで費用を抑えられます。

便利屋サービス21のように、分割払いに対応した遺品整理業者を選ぶのも重要です。
また、弊社では遺品整理以外に片付けや特殊清掃、不動産売却のサポートまでご依頼いただけます。

一軒家の遺品整理に悩んでいるなら、便利屋サービス21へぜひご相談ください。

即日対応も可能!東京・千葉・神奈川・埼玉エリアで一軒家の遺品整理にお悩みなら便利屋サービス21