ゴミ屋敷は増加傾向にあり、誰にも相談できずに悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
誰しもトラブルに巻き込まれる可能性があり、決して他人事ではないのです。

いざゴミ屋敷の清掃業者に依頼しようとすると、どう探せばいいかわからないかもしれません。
なかには悪質な業者が存在するため、慎重に選ぶ必要があります。

この記事では、ゴミ屋敷の清掃業者を選定する方法について解説しましょう。
費用の相場や予算を抑えるコツなども紹介しますので、最後までご覧ください。

ゴミ屋敷の清掃業者を選ぶ5つのポイント

まずは優良業者を見極める際の視点を解説します。
以下はいずれも重要な点ですので、知っておくと役に立つでしょう。

1.許可や資格を取得している

前提として、無許可でゴミ屋敷の片付けをすると法律違反になります。
具体的には次のような許可・資格を有している業者に依頼すると安心ですね。

・一般廃棄物収集運搬許可証
・産業廃棄物運搬収集許可証
・ゴミ屋敷清掃士
・遺品整理士

一般廃棄物収集運搬許可証は市町村からのお墨付きで、信頼できる業者の証明といえます。
ゴミ屋敷清掃士や遺品整理士などの資格は必須ではないものの、あるに越したことはありません。

2.現地調査を実施している

ゴミ屋敷の片付け費用は現場の状況によって大幅に変動するため、現地調査をしてから金額を算出すべきです。
電話やメールなどで依頼者とやり取りをしただけでは情報が足りない可能性が高く、業者から追加費用を請求される可能性があります。想定外の出費で慌てないよう、きちんと現場を見てくれる業者を選びましょう。
問い合わせの際に現地調査の有無を聞いておくことを推奨します。

3.不用品回収まで請け負っている

ゴミ屋敷の片付けと一口にまとめても、単に清掃や不用品の撤去のみを行う業者も存在します。
最初から不用品回収と片付けがセットになっている会社に依頼するといいでしょう。片付けの費用から買い取り金額を差し引き、実質的な値引きをしてくれるからです。
不用品の処分には手間がかかるため、専門業者にまかせるのが得策ですね。

4.ハウスクリーニングをしてくれる

ハウスクリーニングとは、室内に染みついた汚れや悪臭などを取り除く特殊な清掃作業です。
長年にわたって形成されたゴミ屋敷だと、ゴミを回収するだけではきれいになりません。害虫や害獣の温床となっている確率が極めて高く、それらの駆除も必要になるのです。
素人がゴミ屋敷の片付けをする場合は、そこまではできないでしょう。そのためハウスクリーニングがサービスに含まれている業者を選ぶのがおすすめですね。

5.所在地や連絡先を明記している

ゴミ屋敷の片付けでよくあるのが、悪質な業者に引っかかるケースです。
依頼する前に、会社の所在地・連絡先などがWebサイトに掲載されているか確認しましょう。
トラブルになったときにすぐ逃げられるよう、悪徳業者はあえてこれらを明記していない可能性があるのです。
業者の連絡先がわからないと泣き寝入りするしかなく、依頼者が損失を被るかもしれません。

業者に片付けを依頼するメリット・デメリット

続いては、清掃業者に協力してもらうメリットとデメリットを解説します。
どちらも考慮したうえで、依頼すべきか判断しましょう。

業者に依頼するメリット

ゴミ屋敷の清掃業者は、これまでの経験上ありとあらゆる家を片付けています。ゴミが蓄積されている室内でも、原状に近い状態に戻すことが可能です。
また先ほどもお伝えしたように、不用品の回収まで請け負ってくれるかもしれません。
粗大ゴミの処分に困っている人は業者の力を借りましょう。

業者に依頼するデメリット

業者に片付けてもらうということは、すなわち赤の他人に散らかった室内を見られることを意味します。
業者は慣れているため、気にする必要はありません。恥ずかしいと思うのは当然の心理ですが、目的のためには割り切ることも必要でしょう。
業者に依頼する際には費用が発生するものの、コストパフォーマンスは高いといえます。

片付けにかかる費用の相場

ゴミ屋敷の片付けにかかるコストは、部屋の広さを基準に決められています。必要な作業員数やゴミの量によって金額が変動するため、一概にいくらとはいえないのが実情でしょう。
最安値で20,000円から30,000円程度の会社が多いですね。
参考までに「便利屋サービス21」の料金プランを紹介しておきます。

【便利屋サービス21の価格】
Sプラン（軽トラ）　　：22,000円から
Mプラン（1tトラック）：66,000円から
Lプラン（1.5tトラック）：88,000円から
XLプラン（2tトラック）：110,000から

最安値で22,000円台（税込み）からと、依頼しやすいお得な設定になっています。
必ずしも上記の価格通りになるとは限らないため、念のために見積もりを取ると安心ですね。

ゴミ屋敷の片付け費用を安くする3つの方法

ここでは、片付けにかかる費用を抑える方法について解説します。
これから業者に依頼する予定があれば参考にしてください。

1.できる範囲で片付けておく

業者にきてもらう前に、少しでも自分で片付けるのがおすすめです。
いる物といらない物を大まかに分類し、不用品として買い取ってもらえそうなアイテムを選別しましょう。
たとえば使っていない家電を一カ所にまとめたり、いらない洋服を袋に入れておいたりするだけでもOK。手付かずの状態で作業を開始するよりは楽になります。
スペースの確保にもつながるため、業者の負担を軽減できるかもしれません。

2.複数の会社に見積もり作成を依頼する

ネットで調べて最初に見つけた会社に依頼するのは、危険極まりない行為です。
少なくとも3社程度の候補を絞り、相見積もりを取ってください。複数の会社を比較すると違いがわかります。あまりにも高い、あるいは安い金額を提示する業者に依頼するのは避けるのが賢明ですね。
どの作業にいくらかかるかを明記しているか、追加費用が発生しないかといった点を細かく精査しましょう。

3.ゴミの撤去作業を手伝う

当然ながら作業員の数が多いほど人件費が増えます。もし片付ける時間があれば、依頼者本人が協力して費用を浮かせましょう。
基本的に家主や関係者が現場に立ち会う必要はないですが、プロのノウハウを吸収できる絶好のチャンス。片付けのスキルを身につけたい人は、積極的に片付けに参加してみてください。業者にとってもありがたいのではないでしょうか。

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