「ゴミ屋敷の片付けには100万円かかるって聞いたけど、本当なのだろうか」と不安になっている方は少なくありません。ネットやYouTubeの影響もあり、「ゴミ屋敷=100万円」というイメージを持っている方も多いようです。
100万円という数字を見て怖くなった方も、すでに100万円前後の見積もりを出されて妥当か悩んでいる方も、この記事を読めば、100万円という見積もりが妥当かどうか、費用を抑えるにはどうすればよいかを判断しやすくなります。
一人で抱え込みやすい悩みですが、まずは落ち着いて費用の実態を確認していきましょう。
目次
なぜ「ゴミ屋敷の片付けは100万円」というイメージが広まったのか

実際には100万円までかからないケースも多い一方で、「ゴミ屋敷=100万円」というイメージは根強く定着しています。なぜこのようなイメージが広まったのか、その背景には大きく2つの理由が考えられます。それぞれの理由を知ると、100万円という数字が必ずしも実態を表していないことが見えてきます。
その1:「100万円以内で片付く」のキャッチコピーが逆の意味で伝わった
1つめの理由は、業者が安心材料として使ったキャッチコピーが、いつのまにか逆の意味で広まったというものです。
ゴミ屋敷の片付けを利用してみたいと考える人の中で、業界の費用感や相場を知っている人は多くありません。そのため、片付けにいくらかかるのか、見当もつかない方がほとんどです。そこで一部の業者は、利用をためらっている人にざっくりとした費用感を伝えるために「100万円以内で片付きます」というキャッチコピーを使うことがあります。本来は「高くても100万円あれば片付く」という、むしろ安心してもらうための表現でした。
ところが、「100万円以内で片付く」という金額の数字だけが独り歩きして、「100万円かかる」という逆の意味で伝わってしまったと考えられます。安心材料だったはずの言葉が、いつのまにか不安を生む数字に変わってしまったのです。
その2:相場を知らずキリの良い「100万円」が想像で使われた
2つめの理由は、相場が知られていないために、キリの良い「100万円」という数字が想像で持ち出されやすいというものです。
そもそもゴミ屋敷の片付けは、多くの人にとって日常で縁のないことです。「ある有名人の資産が何億円」と言われても実態がわからないのと同じように、片付け費用の相場も一般にはほとんど知られていません。そのため費用感を尋ねられても答えようがなく、つい「100万円くらいかな」とキリの良い数字を当てはめてしまいがちです。
問題なのは、この想像が独り歩きするだけでは済まないことです。相場を知らないまま依頼すると、本来は数十万円で済む現場でも、業者に100万円と言われたまま納得して支払ってしまう危険につながります。相場を知っておくことは、不当な請求から自分を守る第一歩になります。
ゴミ屋敷の片付け費用の相場を間取り別に紹介

ここで、100万円との距離感をつかむために、間取り別のおおよその相場を確認しておきましょう。便利屋サービス21の料金表は以下の通りです。
| 間取り | 料金(税込) |
| 1K〜1DK | 25,000円〜 |
| 1LDK〜2DK | 40,000円〜 |
| 2LDK〜3DK | 55,000円〜 |
| 3LDK〜4DK | 150,000円〜 |
この表からわかるように、標準的なケースであれば多くの間取りで100万円には届きません。便利屋サービス21の対応事例では、実際の現場で多い価格帯は3万円から40万円程度です。
ただし、これはあくまでゴミの量が標準的な場合の目安です。ゴミが天井近くまで積み上がっている、害虫が大量に発生している、特殊清掃が必要といった条件が加わると、相場を超えて高額になることがあります。同じ1Kの部屋でも、ゴミの量によって料金は大きく変わるため、表の金額はあくまで出発点として考えてください。
正確な金額を知りたい場合は、訪問見積もりで部屋の状態を直接確認してもらうのが確実です。
【実際の片付け事例】足立区・1Kのゴミ屋敷を26万円で片付け

ここまで費用の相場や100万円を超えるケースを見てきましたが、実際の現場の多くは100万円には届きません。ここでは、便利屋サービス21が対応した実際の事例を一つご紹介します。
ご依頼者は、東京都足立区にお住まいの20代男性のお客様です。お住まいのアパートが取り壊しになり、退去まで残り3日というタイミングでのご相談でした。1K+ロフトのお部屋で、玄関からリビングにかけてゴミが膝の高さまで積み上がり、足の踏み場のない状態でしたが、4名のスタッフで対応し、3時間で全撤去が完了しています。
気になる費用は26万円。まとまった額を一括で用意するのが難しいとのことだったため、分割払いをご利用いただきました。「業者に頼みたくてもお金が用意できず、ずっと先延ばしにしていた」という状況から、無事に退去期限へ間に合わせることができた事例です。
このように、ゴミの量が標準的な現場であれば、100万円どころか数十万円で片付くケースは少なくありません。作業前後の写真や詳しい経緯は、下記のページでご覧いただけます。
参考: 東京都足立区|退去3日前のゴミ屋敷を3時間で緊急片付け
ゴミ屋敷の片付けが100万円を超える5つのケース

100万円を超えるのは少数派ですが、ゼロではありません。どんな条件が揃うと高額になるのかを知っておけば、自分のケースがそれに当てはまるのかどうかを冷静に判断できるようになります。
ここでは、実際の現場で100万円を超えやすい状況を、読者が自分の家と照らし合わせられるよう、具体的な部屋の状態で5つに分けて紹介します。
① 一軒家や4LDK以上の広い間取りにゴミが大量にある
一軒家全体や4LDK以上の広い部屋にゴミが溜まっているケースは、100万円に到達しやすい典型的なパターンです。
部屋の数が多い場合は、各部屋のゴミが少なく見えたとしても、トータルの量が膨大になります。
さらに、ゴミが部屋の中だけにとどまらず、庭・物置・ベランダ・屋根裏まで及んでいると、作業範囲が一気に広がります。こうなると作業員を多数投入しても片付けに数日かかり、回収するトラックも複数台必要になります。その結果、人件費と車両費がかさんで100万円を超えることがあるのです。
② ワンルームでも天井近くまでゴミが積み上がっている
「部屋が狭いから高くならないはず」と思う方もいますが、そうとは限りません。ワンルームでもゴミが天井近くまで積み上がっている場合は、100万円を超えることがあります。
面積が小さくても、ゴミの高さが2m近くあると総量は非常に多くなるからです。さらに厄介なのは、狭い空間に長期間ゴミが積み重なると、上の重みで下のゴミが押しつぶされ、腐敗していることです。押しつぶされていたゴミは袋に詰める際に膨らむため、見た目よりも搬出する量が増えます。
加えて、高く積まれたゴミは崩れる危険があるため一度に撤去できず、慎重に少しずつ取り除く必要があります。そのぶん搬出の回数が増え、人件費が高くなるのです。
③ ゴキブリなどの害虫が大量に繁殖している
ゴキブリやハエなどの害虫が大量に繁殖している場合も、片付け費用が高くなります。
生ゴミや食品容器が長期間放置されていると害虫が繁殖しやすく、現場によっては数百匹単位で発生していることもあります。このような場合は、スプレーや燻煙剤を使って害虫駆除をしながら片付け作業を進めなければなりません。さらに手間がかかるのが、ゴキブリの卵です。ゴキブリの卵は卵鞘(らんしょう)という固い殻に包まれており、通常の殺虫剤だけでは対応しきれないため、卵や発生源を確認しながら除去する作業が必要になります。
こうした手間が積み重なることで、費用が高くなりやすいのです。
④ ションペットなどの排泄物が放置されている
尿が入ったペットボトル、いわゆる「ションペット」などの排泄物が放置されている場合も、100万円を超えることがあります。
ションペットとは、トイレが使えなかったり、ゴミが多すぎてトイレにたどり着けなかったりする状況で生活した結果、ペットボトルに排泄してしまったものを指します。ションペットは1本だけ見つかることはほぼなく、1本あれば何十本、多い場合は100本以上見つかることが珍しくありません。やっかいなのは、尿入りのペットボトルはそのまま処分できないことです。中身をトイレなどに流してから容器を処分する必要があり、通常のゴミの何倍も手間がかかります。
さらに、アンモニア臭が床や壁に染み込んでいることが多く、片付け後の消臭まで必要になるケースもあります。
⑤ ペットの多頭飼育崩壊が起きている
多頭飼育崩壊が起きている現場は、特殊清掃が必要になるため100万円を超えることがあります。
多頭飼育崩壊とは、何十匹もの犬や猫を飼育した結果、世話や管理ができなくなってしまった状態を指します。このような現場は、一般的な「ゴミ屋敷」というよりも「ペット屋敷」と呼んだ方が実態に近いこともあります。深刻なのは、ペットの糞尿が床材に浸透して床の張り替えが必要になったり、ペットの死骸が放置されていたりするケースです。
こうした現場は通常のクリーニングでは臭いや汚れを取り除けず、業務用の薬剤や脱臭機を使った「特殊清掃」が必要になるため、費用が100万円を超えることがあります。特殊清掃とは、通常の掃除では落とせない汚れや臭いを、専用の薬剤や機材を使って除去する専門的な作業のことです。
関連記事:ゴミ屋敷ではペットと暮らせない!ペットと快適に暮らす方法とは
100万円を超えるのはなぜ?ゴミ屋敷の片付け費用が決まる3つの要素

「なぜこの金額になるのか」という費用の決まり方を理解しておくと、業者から見積もりを出されたときに、それが妥当な金額なのかどうかを自分で判断できるようになります。
ゴミ屋敷の片付け費用は、主に3つの要素で決まります。それぞれの中身を見ていきましょう。
① ゴミの量と中身
片付け費用はゴミの処分費に大きく左右され、その処分費はゴミの「量」と「中身」で決まります。
回収したゴミは、無料で処分できるわけではありません。大量のゴミを処分する際は、処理施設や回収業者に支払う処分費が必要になります。家庭ゴミを集積所に出した場合は無料で回収されますが、それは処分費用が税金でまかなわれているからです。一方で、業者に依頼する場合はその処分費を利用者が負担することになります。
そして処分費は、量だけでなく中身によっても変わります。スプレー缶などの危険物、大型家具といった特殊なゴミが多いと、処分費は高くなります。さらに、ゴミ屋敷は細かいゴミの分別に手間がかかるため、単価が高くなりやすい傾向があります。生活ゴミが混ざり合っている分、一つずつ仕分けする作業時間が増えるからです。
② 作業員の人数と作業時間
ゴミ屋敷の片付け費用の中で、最も大きな割合を占めるのが人件費です。そして人件費は、必要な作業員の人数と作業時間によって変動します。
ゴミ屋敷の片付けには、分別・袋詰め・搬出・積み込みといった多くの工程があるため、複数人で作業するのが一般的です。次のような条件が重なると、必要な人数や時間が増えて人件費が高くなります。
- ゴミの量が多く、仕分けや搬出に時間がかかる
- 汚れがひどく、慎重に作業する必要がある
- 高層階でエレベーターがない
- 通路や玄関が狭く、運び出しに手間がかかる
- 家の前にトラックを停められず、運搬距離が長い
これらの条件が当てはまる現場ほど、同じゴミの量でも人件費がかさみ、費用が高くなりやすいのです。
③ オプション作業の有無
片付け業者の基本サービスは、原則としてゴミの回収のみです(簡易清掃が含まれることもあります)。それ以外のハウスクリーニングや害虫駆除は、有料のオプションになります。
ここは誤解されやすいポイントです。ゴミ屋敷の片付け業者がおこなう「片付け」とは、部屋のゴミをまとめて回収することを指します。ゴミを回収した後の床や壁をきれいにする作業は「掃除」にあたり、基本料金には含まれていません。具体的には、次のような作業はオプション扱いになります。
- ハウスクリーニング
- 消臭・除菌・特殊清掃
- 害虫駆除
- 床や壁のリフォーム
ゴミを回収した後の部屋を衛生的な状態にまで戻したい場合は、こうしたオプション費用が上乗せされます。「全部込みで〇〇万円だと思っていたのに、後からオプション料金を請求された」というトラブルは実際に起きています。見積もりをもらう際は、基本料金にどこまでの作業が含まれていて、何がオプションなのかを必ず確認しておきましょう。
100万円かかると言われたときに費用を抑える3つの方法

「見積もりが100万円を超えてしまった」という場合でも、費用を下げる方法や、資金を工面する手段はいくつかあります。あきらめてしまう前に、まずは次の3つの方法を試してみてください。
① 相見積もりを取って複数業者を比較する
高額な見積もりを出されたら、まずは最低でも2〜3社から見積もりを取り、内容を比べることが重要です。
100万円以上と言われても、その金額が本当に妥当かどうかは1社だけではわかりません。同じ部屋でも、業者によって数十万円の差が出ることがあります。見積もりを比較するときは、次のポイントを見ると違いがわかりやすくなります。
- 作業員の人数と作業時間
- ゴミの処分費用
- ハウスクリーニングや特殊清掃などのオプションが含まれているか
- 追加料金が発生する条件
そして、見積もりの内容や説明が曖昧な業者は避けるのが賢明です。「一式」としか書かれていなかったり、追加料金の説明がなかったりする業者は、後から高額な請求をしてくる可能性があります。
② 不用品の買取サービスを利用する
部屋の中に売れるものが残っていれば、その買取金額を片付け費用に充てることができます。
「どうせ全部ゴミだろう」と思っていても、意外と買取対象になるものは残っているものです。たとえば、次のようなものは値段がつく可能性があります。
- 未開封のブランド品
- 工具やカメラ、ゲーム機
- 金やプラチナなどの貴金属
片付けと同時に買取をおこなっている業者なら、買取金額を作業費から差し引いてもらえます。そのぶん実際に支払う金額を減らせるため、見積もりが高額なときほど活用したい方法です。捨てる前に一度査定してもらうことをおすすめします。
③ 分割払いに対応した業者を利用する
まとまった現金をすぐに用意できない場合は、分割払いに対応した業者を利用する方法があります。
分割払いを使えば、一度に大きな金額を払う必要がなくなり、月々の負担を抑えながら片付けを進められます。ただし、注意点もあります。分割払いは手数料が発生するため、一括払いと比べると支払う総額は割高になります。業者から「月々〇万円で済みますよ」と案内されると負担が軽く感じられますが、判断すべきは月々の額ではなく、手数料込みの総支払額です。契約前に総額がいくらになるのかを必ず確認するようにしましょう。
分割払いについてよりくわしく知りたい方はこちらの記事をご参考にしてください。
関連記事:ゴミ屋敷の片付け・清掃の費用は一括?分割払い?ゴミ屋敷清掃業者の便利屋サービス21
ゴミ屋敷の片付けと100万円に関するよくある質問

ここでは、ゴミ屋敷の片付け費用と100万円について、よく寄せられる質問とその回答を紹介します。
Q1. ゴミ屋敷の片付けで100万円はぼったくりですか?
必ずしもぼったくりとは限りません。ゴミ屋敷の片付け費用はゴミの量や作業内容によって大きく変わるため、状況次第では100万円以上かかることもあります。
たとえば、一軒家全体がゴミで埋まっている、ゴミが天井近くまで積み上がっている、排泄物やペットの糞尿がある、特殊清掃やリフォームが必要、といった条件が重なれば、100万円を超えることは現実的にあり得ます。ただし、相場とかけ離れて高い金額を提示する悪徳業者が存在するのも事実です。
1社だけの見積もりで判断せず、複数の業者から見積もりを取って金額を比較することが、妥当性を見極めるいちばんの方法です。
Q2. 100万円の見積もりが妥当か自分で見極める方法はありますか?
部屋の状態がいくつか当てはまるかを確認すると、おおよその目安になります。次のような項目に多く当てはまるほど、100万円近い費用になる可能性が高まります。
- ゴミが溜まっている部屋が3部屋以上ある
- ゴミが腰より高く積み上がっている場所がある
- ションペットやペットの糞尿が放置されている
- 床や壁が腐食していてリフォームが必要
- 4階以上の建物でエレベーターがない
これらが3つ以上当てはまる場合は100万円近くになる可能性がありますが、1〜2つ程度であれば相見積もりで費用を抑えられる余地が大きいといえます。いずれにせよ、最終的な判断は複数の業者の見積もりを比べたうえでおこないましょう。
Q3. お金がなくて片付け費用が払えない場合はどうすればいいですか?
お金がない場合でも、いくつかの選択肢があります。まずは自分でできる範囲のゴミを処分して量を減らす、不用品を買取に出して費用に充てる、といった方法で支払い金額そのものを下げることを検討してください。
そのうえでまとまった資金が用意できない場合は、分割払いに対応した業者を利用する方法があります。お金がなくてもゴミ屋敷を片付ける方法については、こちらの記事でくわしく解説しています。一人で抱え込まず、使える手段を一つずつ確認していきましょう。
関連記事:お金がないけどゴミ屋敷を片付けたい…対処法やかかる費用を徹底解説
ゴミ屋敷の片付け費用が高額でお悩みの人は便利屋サービス21へ

ゴミ屋敷の片付けで100万円以上の見積もりを提示されたとき、その金額が適正なのかどうかを一人で判断するのは難しいものです。
「見積もりが高すぎる気がする」「もっと安い業者はいないのだろうか」と悩んでいる方は、私たち「便利屋サービス21」にご相談ください。便利屋サービス21では、24時間365日いつでもご相談を受け付けています。
また、まとまったお金をすぐに用意できない方のために、分割払いにも対応しています。手元に資金がないからと片付けをあきらめる必要はありません。誰かに相談しづらい悩みかもしれませんが、だからこそ、正しい判断ができるように専門家のサポートを受けてみてください。ひとりで抱え込まず、些細なことでもお気軽にご相談ください。




























